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72 名前:1/2[sage] 投稿日:2012/09/16(日) 02 48 26.01 0 【ツンデレに思ったことを言ったら】 「あっ! 幼女と触れ合いたい!」 「…………」 思ったことを言っただけなのに、さっきまで普通に会話をしていたちなみが俺から明らかに距離を取った。 「どうして離れる」 「……タカシは日々成長するのだなあ、という事実をまざまざと見せつけられたので」 「どういうこと?」 「……言動が気持ち悪い」 「なるほど。ところでちなみ、ものは相談なのだが」 「嫌」 「俺に」 「嫌」 「ぺろぺろ」 「嫌」 「されることに抵抗はあるか?」 「……三連嫌をこれほど容易く無力化するとは。タカシにはほとほと脱帽だ」 「いやぁ。でへへぇ」 「……褒めていない。早く死ね」 「なんと」 「……そして質問の答えだが、死ね」 「なんと」 「……どうしてタカシなんかにぺろぺろされなければいけないのか。それならまだ硫酸の海に身を投じる方が遥かにマシだ」 「生きながら溶ける方がマシとは。どれほど俺は嫌われているのだ」 「……これくらい?」 ちなみは無表情なまま俺の頬に触れると、両手でむいむい引っ張った。 「痛い」 「……私に力があればこのまま引き千切れたものを。無力な自分が憎い」 「おや、知らず死に瀕していたようだ。世界は常に危険と隣り合わせと再確認できてよかったよ」 「……それはよかった。じゃあ死ね」 「嫌です」 「……死んで?」(こてりと小首を傾げながら) 73 名前:2/2[sage] 投稿日:2012/09/16(日) 02 48 56.79 0 「はいっ! ああしまった、罠にはまった!」 「……死ね、死ーね」 ちなみは嬉しそうに(と言っても無表情は崩していないが)腕をぱたぱたさせながら、俺を囃し立てた。 「うーん。分かった、俺のお願いを聞いてくれたら死ぬ」 「……嫌だ。何もできずに虫のように死ね」 「虫だけに俺のお願いを無視する。なんちて。うひゃひゃ」 「…………」 「……分かってる。分かってるんだ。だけど、言わずにはいられなかったんだ」 「……がんばれ、がんばれ」 ついさっき死ねと言ってきた奴に慰められたうえ、頭までなでられた。超泣きそう。 「……あまりに哀れなのでお願いを聞いてやる。なに?」 「自爆した甲斐があった。ええとだな、お前の顔をぺろぺろさせ」 「却下」 「なんと」 「……とても気持ちが悪いので」 「俺は気持ちよくなるよ?」 「……却下」 「なんと」 「……じゃあ、聞いたので、死ね」 「うーん、まあ、いっか。じゃあ数十年後に寿命で死ぬよ」 「がーん。騙された。……だが、死因を聞いてなかったのはこちらの落ち度か。仕方ない、今回は諦めるが、次はちゃんと死ぬように」 「はい」(なでなで) 「……なんでなでる」 ちなみは迷惑そうに顔をしかめた。 「ちなみの顔を舐められなかったので、その代償行為」 「……うーん、いつだって気持ち悪い。すごい才能だ」 「じゃ、なでるのは諦めてちなみをぺろぺろするよ。ああ残念無念」 「……却下」 「ままならぬ」 しょうがないので、ちなみをなでてました。 「……ん」 あと、ちなみが迷惑そうだったのは最初だけで、なでられてなんかちょっと嬉しそうになってることは、俺だけの秘密だ。
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38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 30 37.07 ID Had/pIA70 [5/7] 京介は桐乃の嗜好を受け入れたんだから、桐乃も京介の嗜好を受け入れるべき。 桐乃「というわけで、あんたの性癖も認めてあげるから。 だからあんたの好きな眼鏡のタイプ教えて」 京介「・・・教えたらどうするんだよ」 桐乃「二人きりのときなら、眼鏡をかけてあげる」 京介「・・・教えねえ。それに、誰の前でもかけさせねえ」 桐乃「はぁ?せっかくあたしが眼鏡をかけてあげるって言ってんのに。 あんたの好みに合わせるなんて、もう二度とないかもよ?」 京介「・・・べつに好みじゃねえし」 桐乃「何言ってんの?あんたの好みなんてリサーチ済みなんだから。 いまさら言い逃れなんてできないし」 京介「リサーチ済み?」 桐乃「お、お母さんが調べたの! それで、どうしてなの?理由ぐらい教えなさいよ」 京介(桐乃が俺のために眼鏡かけてくれるって、それ性的な対象として見ろってことだろ? それがイヤなんて口が裂けても言えねえ。 他のヤツにもそう見られたくないなんて、あやせに刺されても言えねえ) 京介「・・・・・・おまえに似合わないからだよ」 プイッ 桐乃「ふ~ん。まぁいい。納得してあげる。 あたしも眼鏡かけるの嫌いだし。 じゃあ、何で眼鏡が好きなのかくらい聞かせてよ」 桐乃(やっぱり地味子がかけてるから?) 京介「・・・・・・よく覚えてねえんだけどよ、 ずっとむかし眼鏡をかけたすっごい可愛い子と会ってさ、 そのときは似合ってないって言っちまったんだけど、妙に眼鏡が頭に残ってな。 気がついたらこうなってた」 桐乃「・・・・・・あ」 京介「どうかしたのか?」 桐乃「~~~!! なんでもない!あんたはもう出てけ!」 京介「何なんだ一体・・・」 バタン ・・・・・・ 『ねぇお兄ちゃん。にあってる?』 『~~~!! 桐乃にはにあわねえ!二度とかけんな!』 『ふんだ!メガネなんてだいきらい!』 ・・・・・・ 桐乃「・・・・・・バカ」 -------------
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915 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/04/01(日) 17 42 15.03 ID c5iDLt0+0 SS『4月1日のあやせ』 こんなの絶対おかしいよ! 言うまでもなく、私の親友の桐乃と、変態お兄さんのことです。 前々から、仲が良すぎるのを必死で隠していた二人ですけれども 最近はもう、ところかまわずいちゃつくのが普通になっちゃってるんです・・・ 昨日だって、桐乃の家に遊びに行ったのに、お兄さんの世話をするって出かけちゃったって。 桐乃のお母さんもなんだか諦め気味に言ってました・・・ でも、このままじゃ・・・桐乃までアレな子になっちゃう・・・ お兄さんがどうなろうと、わたしの知った事じゃないですけど、 桐乃だけは・・・わたしの親友の桐乃だけは、道を踏み外させるわけにはいかないです。 でも、あんなに仲の良すぎる二人、どうやったら正常に戻せるんでしょう・・・ ピピピピッ、ピピピピッ――― と、考え事をしている間に、携帯が鳴り出しました。 えっと・・・お姉さん!? 「はいっ!新垣です。お姉さんですかっ!」 「う、うん、田村です。あやせちゃん、き、今日も元気だね~」 お姉さんは、何故かちょっと引きつったような声です。 でも、ちょうど良い所です。 「お姉さんっ!聞いてくださいっ!」 「えっ、あ、ふぇっ!?な、何かな~」 「お兄さんと、桐乃のことですっ!」 電話の向こうでハッと息を呑むような音が聞こえました。 やっぱり、お姉さんも、知ってるんですね。 「お姉さんも知ってるみたいですけど、お兄さんと桐乃が、仲が良すぎるんですっ!」 「な、仲が良いのはいいことだよ~」 「そうじゃないんですっ!桐乃が、お兄さんの手にかかろうとしてるんですよっ!」 「えっ、えっ、えっ?」 お姉さんには難易度の高い言い方だったかもしれません。 「桐乃が、お兄さんのものになっちゃうんですよっ!」 「あっ、えっと・・・うん、そうなのかな?」 がくっ・・・ お姉さん。本当に意味分かってるんですか? 「あのー、お姉さん。お兄さんの事、好きなんですよね?」 「えーと、うん、そうだね~」 「それで、お兄さんが他の女の子に夢中で・・・なんとも思わないんですか・・・?」 「う、うん。わたしがきょうちゃんのことが好きでも、 きょうちゃんが別の女の子の事が好きなのは仕方のないことだよね」 ・・・やっぱり、この人だけは、底が知れないです・・・ わたしの目標とすべき人ですけれど、正直、この域に達する事ができる気がしません・・・ 「そ、それでね、あやせちゃん。」 「はい!なんでしょうかっ!」 「え、えとね。きょうちゃんを怒らないであげてね」 挙句に怒らないで、なんて・・・ お兄さんが一方的に悪いのに、まるで仏様みたいです・・・ 「桐乃ちゃんが、きょうちゃんの事を普通じゃないくらい大事に思うのも、 きょうちゃんが、桐乃ちゃんのことを普通じゃないくらい大事に思うのも、 たぶん、半分くらい、わたしが原因だと思うし・・・」 お姉さん・・・ 「それに、五更さんが焚き付けちゃったみたい―――」 「お・ね・え・さ・ん」 「はっ、はいっ!」 「やっぱり、あの泥棒猫が悪いんですねっ!」 「ちょ、ちょっと待ってあやせちゃ―――」 「よく分かりました。今から、どういうことか説明を求めに行ってきますね!」 「あ、あやせちゃ―――」 プチッ 人の良いお姉さんの事ですから、あの泥棒猫も悪くないとかばうつもりだって事は良くわかります。 でも、もう我慢の限界です。 自分で足に鉛を縛りつけてもらって、東京湾にシンクロナイズドスイミングの物真似しながら飛び込んでもらいましょうか。 ピピピピッ、ピピピピッ――― わたしが準備をして出かけようとしたその時、携帯が再び鳴り始めました。 多分、また、お姉さん・・・と、今度はメールのようですね。 『件名:あやせちゃーへ 本文:さきぬきようちゃんにあつてくださあ』 ・・・多分、『先に、きょうちゃんに会って下さい』でしょうか? 大慌てでメールを打ったのがすごく分かります。 ・・・さっきから20分は経っていますけど・・・ でも、確かにその通りですね。 まず、大本を絶たないといけないですから。 そして、桐乃にもお話をする必要がありそうです。 それにしても、どうしましょう・・・ 正面から、『お兄さんと恋愛なんておかしいよ!』なんて言っても、 桐乃は桐乃で『好きな事は絶対にやめない!』なんて言うでしょうし、 お兄さんはお兄さんで『妹の事が好きで何が悪い!』とか開き直りそうですし・・・ せめて、桐乃がお兄さんに幻滅してくれれば楽なのですけど・・・そうだっ! あのお兄さんの変態性を利用しない手はありません。 お互いを変態だと思うように仕向けて、ケンカをさせればいいんです。 幸い今日は4月1日。嘘をついても大丈夫な日です。 それに、桐乃を正しい道に戻すためです。きっと、桐乃だっていつか分かってくれるはず・・・ 桐乃に嫌われちゃうかもしれないですけど、でも、親友として、やるべきことをやらないと! 手順さえ決まれば、やるべきことは簡単です。 まず、桐乃の家の洗濯カゴから、桐乃の下着を取り出します。 そして、すぐにお兄さんの家に向かい、お兄さんがだらしなく散らかした下着と混ぜます。 汚くって、本当なら消毒したいくらいですけど、これも桐乃のためですっ! 幸いお兄さんは外出中だったので、簡単に作業は済みました。 ・・・ところで、作業を終えてから気がついたのですけど、 なぜこんな事をする必要があったのか、少し自分でも不思議な気がしました。 桐乃の家で取り出して、そのまま桐乃の部屋に向かえばよかったのに・・・ とりあえず、疑問点はさておいて、桐乃の家へと向かいます。 「あやせ?どうしたの?」 何も知らない桐乃は、わたしを快く家に上げてくれました。 ゴメンね。桐乃。でも、どうしても必要な事だから・・・ 「あ、あのね、桐乃。わたし、桐乃に隠してたことがあって・・・」 「えっ・・・う、うん」 「この前、お兄さんの部屋にみんなで上がったとき、見つけちゃったものがあるの」 「ぇ・・・・・・・・・」 あ、あれ? そこでなんで、桐乃が青い顔をしてるのっ!? ・・・もしかして、いつぞやの薄い本みたいな・・・ じゃなくって!今は、桐乃の趣味を問い詰めてる場合じゃないのでした。 「こっ、これなんだけどっ・・・!」 わたしの手には、先ほどお兄さんの下着と混ぜた、桐乃の下着が載ってます。 「これ・・・あたしの下着?」 「そ、そうっ!」 「これが、どうかしたの?つーか、なんであやせが持って・・・」 「だからね、この前お兄さんの部屋に上がったときに見つけたの」 「ま、マジ?」 「う、うん」 「ちょっと匂い嗅がせて」 「えっ!?・・・う、うん・・・」 「ホントだ、あいつの匂いがする・・・」 き、桐乃!?・・・匂い・・・? でも、良かったのかな?お兄さんの部屋にあった事を簡単に信じてもらえたわけですし。 「それにね、あ、あの変態、桐乃の下着を、嗅いだり、舐めたり・・・」 「きっ、キモっ!キモすぎっ!あーーートリハダだってきた~~~っ!」 「それだけじゃなくって、そのっ・・・お、おな・・・・・・『使った』り・・・」 「あ、あいつっ、マジ変態っ!!!あ、あたしの下着でなんて・・・!!!」 桐乃の顔は、りんごより真っ赤になっちゃった。 こんなに激怒しちゃって・・・ちょっとやりすぎちゃったかな。 でも、これなら、お兄さんとの仲がこじれて、ちょっと冷めてくれるよね。 「そ、それじゃ、ね、桐乃」 「う、うん・・・・・・・・・・・・」 わたしは、最後に、桐乃の口が『あいつ・・・問い詰めてやらないと』と動くのを見て一安心しました。 とりあえず、桐乃の方は終わりです。 今度はお兄さんの方です。 「おっ、あやせ?どうしたんだ?」 「お兄さん。桐乃の事で、言っておきたい事がありますっ!」 単刀直入に切り出します。 「えーと・・・き、桐乃のこと、な?」 「わたし、お兄さんのこと誤解してました。 お兄さんの事、変態だの、近親相姦上等のクソ兄貴だの考えてごめんなさい」 「俺っ、やっぱりそういう風に考えられてたのっ!?」 「当然じゃないですか」 途端にしょぼくれるお兄さん。 でも、今日はそれだけじゃ済まないんです。 「それで、桐乃の事なんですけど」 「ああ」 「その・・・むしろ、桐乃の方が近親相姦上等で、 お兄さんの事を想いながらえっちなゲームをプレイしたり、お兄さんの下着を集めてたり、 お兄さんの匂いでえっちな気分になってたり、お兄さんとえっちをしたがってたりっ!」 「ま、まじかよ・・・」 ごめんね、桐乃。本当はお兄さんが変態だってちゃんと分かってるから。 でも、さすがのお兄さんもドン引きですよね。 「それだけじゃないです。 わたし達とお泊りのときも、寝言で『お兄ちゃん、お兄ちゃん』ってあえいでたり、 恋人にするんだったら誰が良い、って質問にも『お兄ちゃん』って言ったみたり、 とんでもない変態だって事がわかりましたっ!」 「へ、変態・・・だな・・・はぁ・・・はぁ・・・」 なんか息が荒いですね。 さすがにショックが大きすぎて、呼吸困難に陥ってるんでしょうか? でも、お兄さんが苦しむのはむしろ当然です。 「とにかく、そういうことです。 もちろん、わたしは桐乃と友達のままでいるつもりですけど、 お兄さんは、ちゃんと桐乃との関係を考え直したほうがいいんじゃないですか?」 「・・・ああ、そうする・・・」 よしっ! これで、お互いを変態扱いして、ケンカになってくれるはずです。 ほんとうにごめんね、桐乃。 でも、これで、桐乃だって後ろ暗い事が無くなるんだよね。 そして、私は何かをやりきった清々しい気分で、山へと向かいました。 もちろん、桐乃がこんな事になったもうひとりの原因を埋めるためです。 ザクザクと土を掘り返すわたしの足元から、声がかけられました。 「あやせサマァ?今度は誰が埋められるんだってよぉ?」 「あ、加奈子?今度はね、泥棒猫さんだよ♪」 「で、加奈子は、助け出してもらえんだよな?」 「・・・お話する人が増えて、寂しくないでしょ?」 「・・・・・・・・・」 「あ、そうだ。その人ね、先に東京湾で泳いでくる予定だから、 もしかすると、肺に水が入って、ちゃんと喋れないかもしれないかも」 「・・・・・・(((( ;゚д゚)))」 「匂いもきついかもしれないけど、加奈子なら我慢できるよね?」 「・・・・・・ハ、ハイィ・・・」 良かった。はじめは加奈子でも我慢が出来ないかなって心配したんだけど。 やっぱり、泥棒猫だもんね。内臓なんて真っ黒だろうし、血だって青いかも。 でも、加奈子が我慢できるなら、安心だよね。 そして、空が夕焼けに染まるころ、わたしはまた、一人分の穴を掘り終わりました。 そろそろ、桐乃とお兄さんのケンカも始まった頃かなぁ? 「・・・・・・うへぇ~」 「えっ?加奈子?どうしたの?」 突然加奈子が、妙な声を出しました。 「えっ、加奈子ぉ、今なんか喋ったのかよ?」 「う、うん。『うへぇ』って」 「『うへぇ』?んな変な声だすわけnうへぇ~・・・いま、声が勝手に」 加奈子ったら、何を言ってるのかな? 勝手に声が出るなんてあるわけがないのにね。 「・・・・・・・・・うへぇ~」 「加・奈・子?」 「ちょっ!まっ!だ、だってとまんnうへぇ~~~・・・」 もうっ・・・仕方ないなぁ・・・ たぶん、しゃっくりみたいなもので、 『特別な偶然』が重なったときに、止まんなくなるのかな? 「うへぇ~~~」 さすがにちょっとご近所迷惑な気もしますけど、きょうのところは許してあげますね。 だって、今日はとても気分がいいんです。 お兄さんと桐乃が、普通の兄妹になってくれるハズなんですから そして、この戦争(泥棒猫埋め)が終わったら、わたし・・・ 「うへぇ~~~」 End. ------------
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740 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/28(水) 15 09 13.55 ID G6GxSwhm0 [4/5] ついでなんでもう1つ…短いのでそのままあげちゃいます キャラコメ風SS 『俺の妹が…』 京介「俺の名前は高坂京介だ。今日はキャラクターコメンタリー風にやってみようと思う。 ちなみにこの俺は原作15巻辺りから急きょ招集された京介。人呼んでウルトラ京介だ! つか本来担当するはずの原作12巻のスーパー京介が腹痛起こしちまったらしい。全く 一体どんな料理食わされたんだ…って、まあ俺は知ってるっちゃ知ってるんだけどな。 なんで今日はこのウルトラ京介さんに、ドーン!と任せてくれ」 桐乃「はいはい。て言うか何がウルトラ京介よ。このあたしに全く頭が上がんない癖して 偉そうにしちゃって。ま、あたしがいるお陰で原作15巻以上続いてるんだか感謝しなさいよ! あ、そうそう! あたしは高坂桐乃。超かわゆくて何させても完璧なこのバカ兄貴のよ…じゃない妹ね」 京介「おまっ…一体何言おうとした!? つかウルトラ京介が腹痛起こしたのはお前のせいだろ!」 桐乃「そんなの知らないしぃ。大体あんた、あたしがどの辺のあたしか分かって言ってんの?」 京介「そういやお前って原作何巻辺りの桐乃なんだ…? 雰囲気がなんか俺の知る桐乃じゃない気がする」 桐乃「ふっ…しょうがない。あんたが死ぬほど泣き叫んで『桐乃教えてくれ!』って言うから教えて…」 京介「言ってねーし泣き叫んでないからね! …だけどマジでお前っていつから来たの? 俺の知る桐乃とその…輪郭が違うっつーかその…いや」 桐乃「そこ見るなっ! だ、大体あたしも忙しいんだから。あんたのお陰でやること増えるし ……ただでさえ男…子…ヤンチ…面倒…大変…ブツブツ」 京介「おぉぉぉぉい!? なんかいまヤバイ単語聞こえた気がするんだが」 桐乃「キ・ノ・セ・イ! ってやば、お腹蹴られてるしっ! そろそろ一旦戻らないと」 京介「ままま待てぃ!? お腹? 蹴った? ちょ、ちょっと待てお前まさか…誰かと結婚したの…か?」 桐乃「ま、まぁね。そうだ、もう戻んないとダメだから仕方なく教えといてあげる。あたしはね… 原作20巻辺りから飛んできたんだよ」 京介「に、二十!? この話ってそんなに長く続いてるのかよ…じゃねえ! お前、一体誰と…?」 桐乃「内緒。……だけどね、実は原作13巻からタイトル変わるんだよ」 京介「な…マジかよ」 桐乃「そ。新しいタイトルはね───『俺の妹がこんな嫁な訳がない』」 -------------
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伏見つかさのライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は5巻以降読者の意見がルート分岐に反映されます ここは妹キャラ桐乃を応援するサイトです 「――じゃあね、兄貴」 「……ん、夢か」 桐乃がアメリカに留学してから数ヶ月がたった あの波瀾万丈な日々を思い返すと今でも信じられない あの才色兼備な仲の悪い妹のに巻き込まれて奔走した日々 恥ずかしいやら誇らしいやで妙な気分になる そして妹のことも少しは理解できたと俺は思っていた 訂正しよう 桐乃が俺に黙ってアメリカに留学してから数ヶ月がたった 俺は拗ねているんだろうか? どうにも両親から留学の話を聞いたあの日を思い出すと、もやもやがおさまらない 俺はやっぱり選択肢を間違えたんだろうか? それとも正しい選択肢を選ばなかったんだろうか? あの夜の桐乃の表情をからは正しいと判断できるが、どうにも自信がない 深く考えれば考えるほど 泥沼にはまり、抜け出せなくなるような錯覚に陥る 全く俺はいったいどうしちまったんだ? 胸くそ悪い妹のことでこんなに悩むなんてどうかしてる エロゲに脳が侵されちまったかな 携帯小説のお祝いと称したパーティーで桐乃は俺に感謝してると言った まさかあの尊大な妹様が俺に感謝してるんて盛大に驚いた 感謝してるのは俺の方だ さおりや黒猫 かけがえのない仲間に出会えた 大切だと思う おれはそっと桐乃の部屋のドアを開けた 最初は俺が部屋に入るとものすごく嫌な顔をしてたっけな そっちが呼んだくせに 自然と頬が緩む 窓から朝日が差し込んできた 窓を開け空を見上げる この時間なら向こうはもう夕方だろうか 今日も良い天気だ これと同じ空を桐乃も向こうで見ているんだろうか 同じ空の下でそう思った - 申し訳ありませんが、recent_ref プラグインは提供を終了し、ご利用いただけません。 申し訳ありませんが、recent_page_ref プラグインは提供を終了し、ご利用いただけません。
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914 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/06(日) 02 06 50.81 ID qgXr6WFZ0 908 京介「あやせ!そんなに俺と結婚したいか、よし!なら式場は・・」 あやせ「な、なに気持ち悪いこと言ってるんですか!変態!!」 京介「はははは」 桐乃「・・・(イライラ」 京介「俺は本気だぜ?(キラッ」 あやせ「き、気持ち悪いです!」 桐乃「もう!何よあやせばっかり!!!」 京介「ど、どうした、桐乃?」 桐乃「あ、あやせが京介と結婚したくないってんならあたしがするし!!!」 京介「ちょ!!おま!な、なにいっちゃってんの!?」 桐乃「あれ~?なにそんなあせっちゃってんの~?プププw シスコンなあんたなんだから あたしと結婚できたらうれしいんじゃないの~?」 京介「それはそうだが・・」 桐乃「え!?」 あやせ「・・・(イライラ」 京介「桐乃・・結婚しy「お兄さん!!」」 あやせ「あの~、私を放置しないでほしいんですけど?」 京介「す、すまなかったな」 以下ループ ----------
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165 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/08(金) 14 10 19.05 ID J5C/wtQV0 [3/5] 160 大介さん、二人の関係が正しい事を私が論理的に証明して見せましょう! 条件: 1.もし親の子供が男の場合、それは息子とする。 2.もし親の子供が女の場合、それは娘とする。 3.息子の妻は親にとって娘とする。 4.娘の夫は親にとって息子とする。 5.妻と夫の関係を夫婦と呼称する。 状態: 京介は大介の子供であり、男である。 桐乃は大介の子供であり、女である。 問: 以上より、京介と桐乃の関係が夫婦であると証明しなさい。 解答: 式1.条件1および状態1より、京介は息子である。 式2.条件2および状態2より、桐乃は娘である。 仮定: 1.もし京介の妻が桐乃の場合、条件3より桐乃は大介の娘である。 式2よりこれは正である。 2.もし桐乃の夫が京介の場合、条件4より京介は大介の息子である。 式1よりこれは正である。 仮定1,2が共に正のため、京介の妻は桐乃であり、桐乃の夫は京介である。 条件5より京介と桐乃の関係は夫婦である。 Q.E.D. -------------
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《高坂 桐乃(012)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/黄/AP20/DP10 【オタク】 このカードが登場した、または退場した場合、自分のキャラ1枚を活動状態にすることができる。 (あ、おはよ……。) 俺の妹がこんなに可愛いわけがないで登場した黄色・【オタク】を持つ高坂 桐乃。 登場・退場した時に自分キャラ1枚を活動状態に戻す効果を持つ。 登場した時だけでなく退場した時にも効果を発動できる。 妨害中に退場した場合、既に休息状態になったキャラを活動状態に戻せるので後続のアプローチを抑えられる。 もちろん登場しただけで活動状態に戻せるので、使用型テキストを使ったキャラをアプローチに参加させることができる。 使い勝手はかなり良く、デッキに投入しても損はない。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第12話「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない」での桐乃のセリフ。 関連項目 《阿良々木 暦&八九寺 真宵(208)》 収録 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 01-012 パラレル 編集
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727 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/10/02(日) 16 42 36.42 ID spxm8CgS0 [4/4] SS2つの世界と兄妹と 「へっ。あっちの桐乃は素直で可愛いじゃねえか。こっちの桐乃とはえらい差だぜ」 目の前の画面に映る2人の兄妹を見た俺は、素直な感想を口にする。 俺が今見ているものは、特別な力を持ったテレビらしい。手に持っているリモコンを弄ると 異なる世界線の自分たちを見られるという代物だ。全く誰がこんなもん作ったんだろうな。 俺の隣ではこっちの桐乃が憮然とした表情で画面を見つめている。まあその気持ちは分からんでもないさ。 何せテレビの向こうでは黒髪の桐乃が仲よく俺──京介と談笑しながら歩いているんだ。俺と桐乃が仲よく 並んで、話したり笑いあうなんて考えすらしなかった事だしな。 「ふん。それはお互い様だっつーの。あっちのあんたも超かっこいいしね! いつもどんよりして 後ろ向きなどっかの誰かさんなんか話しになんないって」 俺の言葉に対抗するかのように棘のある言葉を返してくる桐乃。言われなくても分かってるさ。 でも、いつかの俺はあんな風に頑張っていたような気もする。言っとくが負け惜しみじゃないぜ? 俺は昔の──もう記憶にすら残ってない遥かな過去を手繰り寄せようとしてみるが、無駄に終わる。 画面を見ていた俺は、ずっと気になっていた事を桐乃に聞いてみることにした。 「なあ桐乃」 「……ん、何?」 「お前ってなんで髪染めようなんて思ったの?」 「内緒」 素直に教えてくれるなんて思ってなかったが、即答かよ。 俺が嘆息すると、桐乃が小さく舌打ちするのが聞こえた。……そこまで言いたくねえのか? 「……つじゃん、こっちの髪だとさ」 「今何て言った?」 「だから目立つじゃん! 今のあたしの髪ってさ」 全く予想外な事に、桐乃は俺の問いに答えてくれた。しぶしぶだろうけど、桐乃にしちゃ珍しいな。 そんな俺の表情をみて、桐乃は心外だと言わんばかりにムスッとした表情になる。 ──いや、お前っていつもそうだから! 俺のがおかしいみたいな態度を取るのは止めような。 「金髪とか色々試してみたんだけど、この色が一番しっくり来たんだよね。まるであたしの為に ある色っていうか、超可愛いあたしをより可愛く見せてくれるって言うかまあそんな感じ」 「……そこまで自画自賛できるのはある意味天性の才能かもしれん」 「あったり前じゃん! あたしが可愛いのは神の仕業なの。世界が望んでいるの」 いや別に褒めてないからね。 心の中で突っ込みを入れる俺をよそに桐乃は神妙な顔を見せる。 「ま、それだけが理由じゃないんだけど……ね」 「そうなのか?」 「あたしが目立ちたかったのは確かに理由の1つ。でもそれが役に立ったかも正直分かんない」 「髪を染めるほどの理由なんて、何に目立ちたかったんだ?」 「……ね、全然意味無かったっしょ」 俺ってヘンな事言ったか? なんかさっきよりさらに機嫌が悪くなった気がするんだが……。 つか今日で一番不機嫌になっているみたいだ。これ以上突っ込むと余計こじれかねないな。 仕方ない……暫くそっとするしかねえか。 桐乃は暫く俺を睨んでいたが、どうしようもないと悟ったのか画面へと向き直る。 そんな桐乃を見て俺はほっと胸をなでおろす。 俺は暫く、桐乃と一緒に向こうの世界の”俺たち”を見守る事にした。 画面の向こうでは相変わらず仲の良い”俺たち”が映っている。 どうやらあちらの世界の京介は、スポーツマンで陸上のエースらしい。俺が……目立っている……だと? しかも成績優秀ときた。おいおい、それじゃまるでこっちの世界の桐乃じゃねえか。 だが何より違っているのは、俺が桐乃を大切な妹として扱っている事だった。 ──向こうの”俺たち”みたいな関係には逆さまになってもなる事はないだろうな。 それだけは断言できる。世間的に認められている仲が良い兄妹には決してなれないだろう。 それに向こうの京介みたいな羨ましがられる兄貴になる事もないだろう、と思っている。 だが俺は──完璧な兄貴で無かったお陰で、一番大切な事に気付けたんだよな。 「ちょ……何やってんのあいつ! なんで仲よくぷ、プリクラなんてやってるワケ!?」 桐乃の声で我にかえると。向こうの”俺たち”は仲よくプリクラで写真を取っていた。 桐乃は何か釈然としない様子だが、お互い携帯に貼ってる立場で言えた義理じゃないからね。 まあ無理やりふっ切って撮ったのと仲よくとじゃ差があるっちゃあるが── 少し違うのは、向こうの俺は必死になってプリクラを貼るのを否定している事だ。 おいおい、世界が終ってもって……今の俺なら嬉々として貼ってるぜ。 こっちの桐乃はと言うと、俺になにか言いたそうな顔を向けている。 「ねえ、向こうのあんたって」 「妹思いでイイ奴じゃねえか」 「キモ……と、そうじゃないってば!」 そう言った桐乃は何故か口をモゴモゴさせていて──顔もほんのりと赤くなってる気がする。 「その……向こうのあんたって、あたしをどれくらい好きなのかな」 桐乃は唐突にそんな事を言い出す。いやいやいやちょっと待て!? 好きだつっても妹だぞ? 兄妹なんだから──なんてのは今の俺に言える訳ない……か。 仲良し兄妹やってる癖に向こうの俺はプリクラ程度貼れないってのか? ──いや、それとも。 そこで俺はある考えに至る。 ──向こうの俺も今の俺と同じ気持ちだったりするって事かな。 模範的で世間的にも仲の良い兄妹をやってる向こうの”俺たち”は、きっとその模範を崩せないんだろう。 向こうの俺は頭が良くて妹が誰より大切なだけに、自分のエゴで妹を苦しめたくない──そう感じた。 こっちの俺は世間的にダメージを受けすぎて、今更道理がどうとかなんて知ったこっちゃねえけど、 向こうの俺はみんなの人気者で世間の評判も良くて、そのイメージを崩す訳に行かないんだろう。 例えそれが自分の気持ちを押し殺すとしても、一番大切なものを守りたいんだろうな。 ──ったくよ。どんな世界においても俺は桐乃を中心に動いちまうようになってるらしいな。 「ねえ! あんた聞いてる?」 向こうの俺について思いを馳せていると、しびれを切らした桐乃が問いかけて来る。 こっちの”俺たち”はお前ら程上手く立ちまわれないんだろうけどよ。 それでも──こっちの俺は、他のどんな世界の俺より桐乃を傍に感じているはずだぜ。 「聞こえてるっつーの。さっきの返事だよな?」 「そ。聞こえてんなら返事くらいしろって! このシスコン」 「まあな。それについては否定する気はねえ」 「今更ヘンタイの自覚すんな」 「変態はちげえだろ!? つか俺は向こうの俺じゃないからな──ただ」 「……ただ?」 「黒髪の桐乃を泣かせる事は、きっと一生無いんじゃねーか?──それが良いか悪いかは別だけど、よ」 桐乃は俺の答えに少し寂しそうな表情を見せる。 「……だよね。でも──向こうのあたしがその答えを望んでるかは、きっと違う気がする」 「望んでるかどうかじゃねーよ。正しく見える選択も、本人からすれば正しいと限らないって事さ」 桐乃は画面にそっと手を触れる。 「うん。あんたと仲が悪くなったり、離れたりして──色々あったお陰で、本音で向き合えたんだもんね」 「まあその代わりに俺の世間体は地に落ちちまったけどな」 「いいんじゃない? あんたには名声なんかより大切なものあるっしょ」 「俺の名声が地に落ちたのはお前のせいだからな!? 俺にもスーパー京介になれるチャンスが あったってのに……よし! 今からでも遅くないし、表走って来るか」 「別に走るのはいいけどさあ。あんた受験生って事忘れてるっしょ。落ちてもしんないよ」 「うっせ。しかしまあ、なんつか──こう言うのがやっぱ俺たちだよな」 「そうそう。なんかいい子ぶって仲良しやってます、なんてのは合わないってば」 お互いの顔を見合わせ、俺たちはどちらからともなく笑い合う。 相変わらず素直に言えない関係だよな。それでも、俺はこう考える。 選択肢ってのは、何も必ずベストに見えるものを選ばなきゃならない訳じゃないんだ。 最終的にベストでさえあればいい。途中にどんな障害が待ち受けたとしても、苦しんでも、 最後にお互いが納得して──幸せでありさえすればいいんだろう。 そして俺は──俺に笑いかける桐乃を見て、こう思う 俺の妹がこんなに可愛い訳がない──ってな □ 「……ねえ、向こうのあたしみたいな髪、どう思う?」 「髪を染めるのは止めとけよ。親父にどやされるのは嫌だろ?」 「うん、分かってるって」 「しかし向こうの”俺たち”って良く言い合ってんだなあ。そんなに仲が悪いのか」 「本当だよね。なんかこっちのあたし達から見たら考えられないくらい」 「……つか携帯にお互い貼ってんのかよ。ありゃさすがにヤバいだろ」 「羨ましいなあ。お兄ちゃんって心底嫌そうなんだもん」 「兄妹であんなの貼ったら何て言われるか分かったもんじゃねえって」 「兄妹なんだしヘンじゃ無いでしょ? 仲良しなだけだってば」 「兄妹だからダメなんだよ……その辺気付けって」 「ふーーーん。なんだかヘンなお兄ちゃん」 「まあいいけどな。でもさ……」 「うん、なあに?」 「向こうの”俺たち”って──凄く楽しそうだよな」 「そう、だよね。たぶん、お互いすっごく信じあってるんじゃないかな」 「おいおい。それって俺たちは信じあってないって事なのか?」 「ううん、そうじゃないよ。ただ、ね」 「……」 「あたしには分かんないケド──ううん、それ以上はきっと言っちゃダメなのかな」 「……そろそろ行こう。あんまり遅くなるとお袋たちが心配するぞ」 「そうだね。お兄ちゃんがまた怒られちゃう」 ──全くよ、どっちの俺の方が勇気があるんだろう、な。 そしてこっちの俺はいつまで妹を──桐乃を見守っていられるだろうか。俺の心の中の気持ちは 決して桐乃に知られる訳にはいかない。これが知られたら俺だけじゃなく桐乃まで……。 俺は向こうの俺──京介がとても羨ましい。 だからこそ俺は画面の向こうの俺に向けて一つの──最も大切な願いをかけ、テレビを消した。 頼んだぜ京介──お前はいつまでも桐乃を傍で見守ってやってくれよ──な。 -------------
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144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/16(水) 18 01 46.97 ID p08vqwOv0 『裸エプロン』 「ねぇ、京介、起きて・・・」 まだ半分夢の中に居る俺の耳に、可愛い妹妻の声が聞こえてきた。 「なんだよ、桐乃。もう少し寝かせてくれよ」 「だって、もうお昼前じゃん。ほら、ちゃんと起きて!」 桐乃は尚も寝ようとする俺の腕を掴み、引っ張りあげる。 どうでもいいが、桐乃。あたってるぞ? 桐乃に引っ張りあげられてようやく目が覚める。 周りを見れば、見渡す限りに妹グッズが置かれているマンションの一室だ。 「休日だからって、そんなダラダラしてちゃダメって言ったでしょ?」 「まあそうだけどよ?つーかおまえ、なんでそんなに口うるさいわけ?」 「はぁ?そりゃ、あんたの奥さんだもん」 当然のように答える桐乃。いや、当然のように、じゃなくて当然だな。 そうだ。ここは俺と桐乃との愛の巣って言えばいいんだろうか。 桐乃と結婚した俺は、桐乃と二人暮らしを始めたんだった。 「ほら、さっさと立って。リビングにいるからね?」 「ああ、分かった」 まだ昼飯の支度の途中だったのだろう。桐乃はさっさと出て行ってしまった。 よしっ、ちゃんと起きるかっ! 立ち上がって、部屋を出る。 俺の部屋は通路をはさんで、リビングとは反対側だ。 いったん玄関に向かい、放置されたままの新聞を取る・・・と。 ふと視線をずらすと、玄関にドンと設置された『らぶどーる』が目に付いた。 もちろん、桐乃と寸分違わぬ仕様だ。 言うまでも無いことだが、俺が買ったんじゃねー。桐乃が買ってきたんだ。 ・・・・・・・・・桐乃が居ない時にしかつかってないよ? 名残惜しいが、桐乃を待たせてはいけない。 慌ててリビングに向かう。 リビングでは、鼻歌を歌いながら桐乃が昼飯をつくっている。 味も美味いし、桐乃が楽しそうにしているところを見ているだけで気分が良くなってくる。 エプロン姿も似合っているし、揺れる尻がまぶしすぎる。 だが、それにしても・・・ 「やっぱ、なんか足りねーな?」 「何よ」 ジト目で見てくる桐乃だが、たまには強気で出てもいいだろ。 「いや、おまえって世界一可愛いし気立てもいいし、俺にはもったいないくらいだけどさ」 「あっ、あたりまえじゃん!」 「今のおまえには、足りないものがある!つーか余分なものがある!」 「・・・はぁ?」 嬉しそうに身をくねらせた桐乃だったが、一瞬で不審者をみるような目つきに変わる。 つーか、わかんねーかなぁ? 男にとって、非常に大事な事なんだが・・・ 「そういや、いつぞやの一つだけお願いを聞いてもらう権利、まだ使って無かったよな?」 「えっ!?う、うん・・・そうだけど?」 よーし、これでおっけー貰ったようなもんだな? 言うぞ?言っちまうぞ? 「桐乃・・・裸エプロン見せやがれください!」 「・・・う、うん・・・いいよ」 ま、マジっすか!? これで、夢にまで見た桐乃の・・・は、裸エプロンがっ! というか、器用にエプロン着ながら服を脱いでるしっ!? 「その代わり、人生相談っ・・・!」 「・・・マジっすか・・・」 「そ、そのっ・・・そろそろ・・・欲しいなって・・・」 「き、桐乃ぉぉぉぉーーーーーっ!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「・・・あ、あれっ」 ふと目を開ければ、そこはいつもの俺の部屋。 ・・・・・・って夢オチかよぉぉぉぉぉ!? いやっ、ゆ、夢オチで良かったっつーか、なんつー夢を見てしまったっていうか・・・ 俺は一体桐乃に何をさせようとしてんだよ! つーか、その後何をシたんだよっ! 何にしても、早々に着替えを行わなくてはならないようだ。 「って、なんか妙に寒いんだが・・・」 「あっ、起きた?」 目の前にはやたら赤い顔をした桐乃が居た。 俺、まだ夢の続きでも見てるんじゃねーだろうな? 「というか、桐乃さん?そのスマホは?」 「録音と写メ撮った」 は?写メ? 「あ、あんたが悪いんだからっ!あんたが寝言で・・・かエプロンとかっ!キモいこと言うからっ!」 自分の現状を正確に把握できるよう努めてみる。 今は12月初旬、一人暮らしを終えてすぐで、俺は自分の部屋で寝ていて、妙に体が寒い。 確かパジャマを着ていたは・・・ず!? 「ま、待てっ!なんだ、この俺の格好は!?」 「だ、だからっ!は・・・かエプロン・・・」 「何故こんなことにっ!つーか、ぱんつだけは脱がさなかったのをどう評価すればいいっ!?」 「生ぱんとかまだ無理だしっ!それにっ、あ、あんたがっ、あたしに・・・着せたいみたいだしっ!」 ・・・そーいや、録音とか言ってたよな? 俺、もしかして、寝言で・・・それって、マジやべーんじゃ? 「どんだけ恥ずかしいかっ!あんたにも味わわせてみたのっ!」 「だからって脱がすんじゃねーよっ!?」 こいつもとんでもねーことしやがるな・・・ だが、今は、それ以上の優先項目がある。 まずは着替えないと、羞恥心で死んでしまいそうだぜ! 「とにかく、おまえの言いたい事はよく分かった」 「・・・ふ、ふんっ!」 「だがら、よく分かったから、服をわたしやが・・・ってください」 「えっ?」 そこで、桐乃はポカンとした表情になる。 (あどけなくてむちゃくちゃ可愛いんだけど) 俺が何を言いたいのか分かってねーような・・・ 「えっと・・・その・・・」 「お、おい・・・」 「お母さんが全部洗濯に出しちゃったよ?」 「・・・・・・・・・・・・は?」 待て待て待て、服を、全部、洗う? 何故?why?どうして? 「あんた最後の一ヶ月、誰も世話してくれないからってあんまり洗濯してなかったでしょ? だから、他の服にも匂いが付いて・・・」 「せ、せめて下着の一着くらいっ!」 「し、下着はあたしが回収したからっ!」 ま、マジかよ・・・全部洗濯機の中かよ・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・し、死にてぇ・・・ 「で、でも、あんた、ぱんつははいてるじゃん?今日一日くらい、外に出なけりゃ大丈夫じゃない?」 ふっ、女には分からんよな、この無性にやるせない状態は・・・ だが、このままはき続けるわけにもいかない。 迷いに迷った末、俺は―――――― その日一日を、裸エプロンで通す事になった・・・・・・・・・・・・ これ、本当に恥ずかしいのな! エロゲーで女の子が頬を赤らめる気持ちが良く分かった気がするぜ! それになぜか分からないが、一日中桐乃は付いてまわるし、乾燥機は故障して、乾くまで時間はかかるしっ! もう、やだっ!こんな家っ!!! だが、これで、一つの願い事を何に使うかは完全に決定した。 いつかぜってー、俺の前で一日中裸エプロンで過ごさせてやるかんな! 覚悟しとけよっ!桐乃っ! End. ----------